Management 3.0 Advent Calendar 23日の記事になります。
2020年はもうコロナでアレでしたね。私の場合はプライベートでもわりと大きめなコトがあり、なんだかあっという間でした。幸いに仕事もさせていただけているし、イワナ釣りにハマったり、それなりに充実してたかなと思います。
2020/9/12にManagement 3.0 Japan Conference 2020が行われました。
あらためて、スポンサーの皆様、登壇いただいた皆様、スタッフ、そして参加いただいた皆様本当にありがとうございました。
カンファレンス のキーノートの一つは、Lisette Sutherlandさんの講演、"Navigating the New Remote Normal" でした。Lisetteさんは『リモートワーク(原題: Work Together Anywhere)』という本の著者で、このコロナ渦にタイムリーなお話でした。
- Define What is Normal & Expected
- Make Communication Easy
- Explore New Ways of Being "Present"
リモートワークを成功させるためのアイデアをこの3つの軸で展開していました。
1つ目ののDefine What is Normal & Expectedは、
- チームアグリーメント
- 何をもって完了とするか?
- 労働時間では無く成果での評価
など、たとえリモートじゃなくてもちゃんとしておいた方がいいという内容でした。
2つ目のMake Communication Easyは、リモートでのコミュニケーションを簡単に・円滑にするためのアイデアなんですが、その中には
- ミーティングの時間・回数を減らし質を上げる
- 非同期コミュニケーションをうまく使う
など、これもまたリモートじゃなくても有効なものがありました。
3つ目のExplore New Ways of Being "Present"は、チームが同じ場所にいない状態で、どう存在感をお互い感じる・感じさせるか。『そこにいる感』『一緒にいる感』をどう作り出すかという話でした。カメラをonにして顔を出した方がいいとか、バーチャルオフィスツールの紹介などですね。日本のコミュニティではDiscordが急速に普及しました。イベントではもう必須と言えるかもしれません。ただテキスト、音声で話すだけならSlackでもできるのに、Discordが流行ったのは『どの部屋に誰がいる』という状態をDiscord上でできることが理由かなと思います。
こんな感じで、まさに今皆が必要としているような内容でした。
リモートであるなしにかかわらず取り組んだ方がいい内容も結構ありました。そしてそれらは、リモートになるとその必要性・有効性が際立つというのは私の体感としてあります。例えば、伝えたい内容や対象によって何を使うか(Slackなのか通話なのか..)を決めておくとかです。私も遅まきながら、現場でチームアグリーメントをまとめたりしました。
急激な変化は誰もが混乱します。特に日本人、日本の組織は急に何かを変えるのが苦手だと思います。しかし、コロナによって問答無用に変えさせられました。私の関わっている現場でもギリギリまでフルリモートでの業務遂行に踏み切れず、リモートで業務が成り立つのか?という感じでした。それでも緊急事態宣言によって強制的にリモート生活に切り替えられました。私が関わっている現場では、主に営業マンが使う目的でリモートから社内ネットワークにアクセスする仕組みがあったので、急なリモートへのシフトがなんとかなりましたが、なかったらどうなっていたか... 私はManagement 3.0のコミュニティなどリモートでの活動の経験がで得たものをフル活用して、チームのリモートワークはどうにかしました。アナログカンバンなどは全て封印されましたが別のツールでどうにかして、リモートになってもカンバンも日時のミーティングもすべて何もやめずに推めることができています。『集まらなくなった』という大きな変化以外は何も変えずいつも通りにしたかった。たまたまできた、という部分もありラッキーだったと思います。
コロナによって、『変われない』『決められない』という弱点が露呈した(している)なと思います。自己組織化、自己マネジメントができるチーム、組織が強さを際立たせる世の中になってきているのかなと思います。
年単位で放置していたこのブログをこんなに短期間に3つも書くなんて自分でもびっくりですが、続くかな。